“ 結局、過労死に直面している人に、「責任から逃げて。会社を辞めて。こんなことで死なないで」と言えるのは、信頼関係ができている、家族くらいしかいないんだよね。
そもそも怠け者でないからこそ追い詰められた人なんだから、責任感だけで保てている心身の均衡を損ねないためには、誰かがわがままを言ってお願いしてそれをかなえてあげるという「代わりに請け負う責任」を提案しながら、うまく自分を追い詰めてしまっている責任感からフェードアウトしてやらないとうまくいきにくい。
それなのに、上司が「お前もういいよ」と言えば、見限られたと却って追い詰められるし、第三者が言う「死ぬ前に自分で判断して辞めるべき」なんてべき論を目にすれば、うまく事態に対処できずに進むも退くもできずにいる自分はやっぱりダメなんだとさらに追い込まれることになりかねない。
だからこそ労働組合は、過労問題に直面したとき「休んで」「休ませて」「なにもしていないパパ・ママを受け容れて」「あなたが会社にとって大事だからこそ、今は休んで」と各方面にお願いするわけで。
いずれにしても、既に追い詰められている人々に、これいじょう何かをすべきだったと重石を積み上げるのは、危険なことだと知ってほしい。 ”